最高のロックであるドロスグロップの評判

ドロップグロスはもう一つの「グロス・ドロップ」と言われています。グロス・ドロップはバトルスの大傑作と評判の作品。もとバトルスメンバーだったタイヨンダイ・ブランクストンが脱退した後作られた作品で、バトルスがとても混乱している中で完成させたものです。

 

その制作過程において、現在のバトルスのメンバーである、デイブ・コノプカ、イアン・ウィリアムス、ジョン・ステニアーの3人の絆がしっかりと結びつくまでの、過渡期において作られた作品だと言われています。

 

そのため、作品には不安感や喪失感などが感じられ、それも作品の魅力の一つとなっています。ダイナミックさ、繊細さ、破天荒な色が惜しみなく表現されています。それぞれのミュージシャンの個性も格段に洗練され、作品の中にしっかりと現れています。

 

グロスドロップには、ゲイリー・ニューマンがボーカルとして参加しています。ゲイリー・ニューマンはイギリスのミュージシャンで、「Cars」がヒットしたことで知られています。1976年に「チューブウェイ・アーミー」というバンドを結成。アルバム2枚を発売しましたが、1979年に解散しています。同じ年の8月にシングル「カーズ」を発売し、全米で1位、全米で3位に。

 

その後もヒット曲を発売し、名前を知られるようになります。音楽も変化し、ピアノを取り入れたり、生ドラムからリズム・ボックス、リンドラムなどを導入したりすることで、サウンドも変わっていきます。

 

ゲイリーは1年から数年に1枚というペースでアルバムをリリースしています。マリリン・マンソンがゲイリーの曲をカバーするなど、多くのアーティストに影響を与えているミュージシャンです。自分の師匠はジョン・フォックスと言っています。

 

ドロスグロップはバトルスの美学であるグロス・ドロップをバンドのメンバー自ら選び抜いた気鋭のクリエイターたちが集結し、再構築してできたリミックス・プロジェクトドロスグロップシリーズの第3弾です。

 

もう一つのグロス・ドロップであるこのプロジェクトは、ハドソン・ホーク、ギャング・ギャング・ダンス、フィールド、コード9といったアーティストが参加しています。日本先行発売となったCD盤ドロスグロップには、2曲のロングバージョンがダウンロードできるカードが封入されているという特典があります、その他、メンバーの意向にとって、高音質WAVファイル限定での配信も用意されています。時代を代表するアーティストがそろい、バトルスの美学がギュッと凝縮された作品です。